ピル(種類・効果と副作用)

Pills

低用量ピル、ミニピル、
アフターピルの処方

毎日服用することで、高い避妊効果が期待できるピルですが、生理痛・PMS(月経前症候群)の緩和・生理不順を整えるなど、女性特有の辛い症状を改善する効果も見込まれます。
順を整えるなど、女性特有の辛い症状を改善する効果も見込まれます。

また、コンドームを用いた避妊などに失敗したときにも、緊急避妊薬としてピルが使用されます。ピルは全ての女性が必ず服用するべき、というわけではありませんが、女性の不調やトラブルを解決する味方と考えることはできます。まずは、ピルの種類や効果などについて、正しい知識を持っておきましょう。

※院外処方の場合は、近隣の薬局にてお薬をお受取りいただきます。院外処方の患者様には、受付でお近くの薬局をご案内しておりますので、ご安心ください。

再診限定!待ち時間なしのピル外来

大宮駅前婦人科クリニックには、ピル外来があります。ピル外来は、当クリニックで低用量ピル・ミニピル・避妊パッチの処方歴がある再診の患者様を対象にしたサービスです。自費診療の低用量ピル・ミニピル・避妊パッチの処方を承っており、お申し込み、問診票の記入もLINEで簡単に完結します。LINEでお申し込みが完了すれば、ご希望日時にご来院いただくだけで、待ち時間なくお薬がお受け取り可能です。再診で自費診療のピル処方をご希望の患者様は、ぜひ当クリニックのピル外来をご利用ください。

低用量ピル

マーベロン、ファボワール、アンジュ、ラベルフィーユ

ミニピル

セラゼッタ、アザリア(セラゼッタのジェネリック)

避妊パッチ

エブラパッチ

※ミニピルのセラゼッタは在庫がなく、次回入荷時期が未定の状態です。セラゼッタのジェネリックのアザリアは処方可能です。

4種類のピル

これまでピルといえば、「アフターピル」と「低用量ピル」の2つに分けられてきました。大宮駅前婦人科クリニックでは、これまでの2種類に加え、ミニピルと避妊パッチの4種類の処方を開始し、患者様にさらなる選択肢をご提案します。
そこで、ここではそれぞれ、どのようなときに使用するのかをくわしくご説明いたします。

アフターピル(緊急避妊薬)

アフターピルは「緊急避妊薬」と呼ばれており、避妊に失敗したときに用いられます。「コンドームが破れてしまった」「低用量ピルの服用を忘れていた」など、妊娠する可能性がある場合に服用します。アフターピルは、排卵や着床を阻害する働きを持っており、避妊の失敗から24時間以内、遅くとも72時間以内に服用することで、高確率で避妊が成立します。

低用量ピル(経口避妊薬)

低用量ピルは、毎日服用することで、高い避妊効果を発揮します。低用量ピルには、避妊効果だけでなく、生理痛やPMS(生理前に起こる身体や心の不調)の軽減、月経量の減少、月経移動(生理日をずらす)にも効果が期待できます。服用を毎日続けることで、これらの効果を得ることができ、女性の身体や心のあらゆる不調を取り除くことが見込まれます。

ミニピル

ミニピルは、女性ホルモンのエストロゲンを含まない、プロゲステロンのみの単独ホルモン剤です。毎日、同じ時間に服用することで、低用量ピルにも劣らない高い避妊効果が得られます。エストロゲンを含まないことから、これまで低用量ピルの適用とならなかった喫煙者の方や、35歳以上の方、BMIが高い方でも医師の指示の下、安全に服用することが可能です。

避妊パッチ

避妊パッチは、皮膚から女性ホルモンを吸収させて、避妊効果を発揮する薬剤です。皮膚から吸収するため、胃腸を通過しないことから、副作用が起こりづらいというメリットがあります。また、毎日飲む必要がなく、飲み忘れることもないため、低用量ピルの内服がわずらわしいと思っている方にも、おすすめです。女性主体の避妊法の新たな選択肢として注目されています。

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アフターピルとは

はじめに、アフターピルの効果・副作用・費用などについて、くわしくご説明します。

アフターピルとは

アフターピルの効果とは

アフターピルは、妊娠を防ぐ効果が期待できるため、避妊に失敗した際に服用します。コンドームが破れた、ピルを飲み忘れたなど、普段からいくら避妊を意識していても、不測の事態は起こり得ます。こういった場合に、アフターピルを服用して、妊娠する確率を減少させます。

アフターピルの避妊効果は、代表的なレボノルゲストレルの場合、妊娠の可能性がある性交渉より、24時間以内に服用することで95%、72時間以内の服用で85%です。なお、最新の薬剤であるウリプリスタールは、妊娠の可能性のある性交渉から120時間以内の内服で効果があるとされています。これらは、避妊率自体は高いのですが、性交渉から時間が経ってしまうと、避妊の成功確率が下がってしまうため、避妊に失敗したと気づいたら、なるべく早くクリニックを受診し、アフターピルを服用してください。

アフターピルの副作用

アフターピルにはいくつか副作用があります。主に下記のような症状です。

副作用

頭痛・吐き気・嘔吐

このような症状は一時的なものとなりますが、心配な方は吐き気止めを処方してもらうと良いでしょう。また、アフターピルの服用後、2時間以内に嘔吐してしまった場合には、再度アフターピルの服用が必要になる可能性もあるため、医師に相談するようにしてください。

アフターピルの費用

ウリプリスタール
(海外製)
※性交渉から120時間以内有効
11,000円

※アフターピルのご予約は不要です。直接ご来院ください。(13:00~14:30は受付不可)
※アフターピルの価格は診察料込み・税込み価格です。自費診療のため、クレジットカードがご利用いただけます。

アフターピルの飲み方について

アフターピルを服用するタイミングは、妊娠の可能性がある性交渉から遅くとも72時間以内です。(ウリプリスタールの場合は120時間以内)性交渉後、できるだけ早くアフターピルを服用することで、避妊効果が高くなるため、避妊に失敗したことがわかったら、すぐにクリニックを受診しましょう。

低用量ピル(経口避妊薬)とは

次に、低用量ピルの効果・副作用・費用などについて、くわしくご説明します。

低用量ピル(経口避妊薬)とは

低用量ピルの効果

低用量ピルは、下記のような様々な効果が期待できます。

避妊・PMSの緩和・生理不順の改善・生理痛を軽減・月経量の減少・月経移動(生理日の移動)子宮内膜症の改善・排卵痛の改善・子宮体癌の予防・卵巣癌の予防・ニキビや肌荒れの改善

低用量ピルを毎日服用すると、避妊効果はもちろん、女性ならではの辛い症状を緩和させる効果が期待できます。また、低用量ピルの服用をやめると、排卵が回復するため、今は避妊をしたいけれど、将来妊娠したいと考えている、といった方にも適しています。

低用量ピルの副作用

低用量ピルには、下記のような副作用が挙げられます。

副作用

頭痛・吐き気・だるさ・乳房の張り・不正出血

これらの副作用の症状は、基本的には服用開始後の一時的なものです。そのため、低用量ピルの服用を続けることで、緩和されることがほとんどです。なお、ごく稀に重篤な副作用として、肝障害や血栓症が生じる場合があります。血栓症によって起こる主な症状には、手足のしびれ・腫れ・むくみ・痛み・赤み、胸の痛み、激しい頭痛などがあります。症状の出方には個人差があるため、上記のような症状がみられる場合は、早急に医師にご相談ください。

低用量ピルの費用

処方料 1,100円
マーベロン28 2,200円
ファボワール28 1,980円
アンジュ28 2,200円
ラベルフィーユ28 1,980円

当クリニックでは、4種類の低用量ピルを取り扱っております。どのお薬を処方するかは、診察の際に、患者様とご相談の上決定いたします。上記は税込み価格です。初診の方は、初診料を別途頂戴いたします。

低用量ピルの飲み方について

低用量ピルは、1日1回1錠服用していただきます。低用量ピルを服用する時間帯に決まりはありませんが、「寝る前に服用する」などのルールを決めておくと、飲み忘れ防止になり良いでしょう。

「ピルが飲めない人はどうすれば?」ミニピルとは

ミニピルとは、低用量ピルに含まれている女性ホルモンの一つであるエストロゲンを含まない、プロゲステロン単独のみのホルモン剤です。このことから、POP(Progestogen-Only Pill)と呼ばれています。

エストロゲンを含む低用量ピルが飲めないと言われてきた方々、喫煙者の方や35歳以上の方、BMIが高い方でも医師の指示の下、安全に服用することができるのが嬉しい特徴です。

ミニピルは日本では未認可のため、未だ普及しておらず、現状は保険適用外の自費診療のみの取り扱いとなっています。しかし、イギリスを始めとする欧米諸国、海外では広く処方されている安全なお薬です。日本では未認可となっていますが、安全性は高く、その有用性に注目が集まっています。

「ピルが飲めない!代わりに飲める?」ミニピルの効果

ミニピルは正しく服用することで、低用量ピルと変わりなく、高い避妊効果が得られるお薬です。
有効成分であるデソゲストレルには、排卵を抑える効果がある他に、子宮頸管粘膜を変化させて、精子の侵入を防いで受精を阻止する働きもあります。さらに、子宮内膜が厚くなることもなく、受精卵の着床を防ぐ効果も期待できるのです。

ミニピルの副作用

ミニピルには、下記のような副作用が現れることがあります。

副作用

不正出血・月経不順・乳房の張りや痛み・気分不快

不正出血はミニピルの飲み始めに見られる可能性がありますが、お薬に身体が慣れてくると徐々に軽快していきます。また、ミニピルは、エストロゲンを含んでいないため、低用量ピルで問題視されていた“血栓症”のリスクがほとんどありません。副作用の現れ方や感じ方には、個人差があるため、つらい症状やなんらかの異変がある場合は、お早めに医師にご相談ください。

ミニピルの処方が可能!ミニピルの費用

処方料 1,100円
セラゼッタ 2,640円
アザリア 2,420円

※初診の方は、初診料を別途頂戴いたします。

※ミニピルのセラゼッタは現在在庫がなく、次回入荷時期が未定の状態です。セラゼッタのジェネリックのアザリアは処方可能です。

ミニピルの飲み方について

低用量ピルと同等の避妊効果が期待でき、リスクも少ないミニピルですが、飲み方が少し面倒と感じる方もいるでしょう。ミニピルの飲み方は、「毎日同じ時間に内服する」ことが求められているからです。もし、飲み忘れてしまうと、避妊効果が得られなくなってしまいます。ミニピルは、最後のピルを飲んでから36時間以上経つと飲み忘れとなるのです。もし、飲み忘れてしまった場合は、再度飲み始めてから1週間は別の避妊方法を行うか、性行為を控えることが無難。ミニピルは、内服時間がシビアだということを覚えておきましょう。

「避妊パッチが購入できる?」クリニックで処方可能

避妊パッチは貼るタイプの避妊薬です。これまでの避妊薬は、内服をしていましたが、避妊パッチは皮膚から有効成分を吸収させます。「パッチを貼るだけで避妊効果が得られるか心配……」という方もいるかもしれませんが、内服の低用量ピルと同等の高い避妊効果を発揮するお薬です。大宮駅前婦人科クリニックでは、患者様のQOL(生活の質)の向上を目指し、避妊パッチも処方可能になっています。

避妊パッチの効果

避妊パッチには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが有効成分として含まれています。これらの有効成分は皮膚から吸収され、これまでの低用量ピルと同等の効果を得ることが可能です。避妊のための働きとして、排卵の抑制、子宮頸管の粘液の変性による精子侵入の阻害、子宮内膜の増殖の防止による着床阻害があります。

避妊パッチの副作用

避妊パッチの副作用には、下記のような症状が現れることがあります。しかし、薬剤が胃腸を通過することなく、皮膚から吸収されるため、副作用が起こる可能性は低用量ピルよりも低く、症状自体もそれほど強くないことが多いです。また、貼薬であることから、貼付箇所にかゆみ、発赤などが起こる可能性があります。

副作用

月経不順・吐き気・乳房の張り・気分不快

避妊パッチに含まれる黄体ホルモンは、第3世代と呼ばれるもので、このお薬には肌荒れ改善の副効用(薬剤による好ましい反応)があります。ニキビの緩和にも期待できる点も嬉しいメリットです。

避妊パッチの費用

エブラパッチ
(3枚入り)
3,850円 ※別途、処方料がかかります

避妊パッチの使い方について

当クリニックで処方するエブラは、肌色のパッチ剤です。使い方は、お肌の敏感な部分を避けて、清潔な皮膚に貼ります。1箱に3シート入っており、週1回で貼り変え、同じパッチを1週間貼り続けることになります。それを3週間続けて1週間休むのです。この4週のサイクルを繰り返します

「低用量ピルの飲み忘れが多い……」「毎日飲むのがわずらわしい」このようなピルのデメリットをなくし、使用しやすくしたのが、避妊パッチです。週1回貼り替えるだけで、避妊効果が得られるので、ピルの飲み忘れにお困りだった方には最適なお薬といえるでしょう。

ただし、避妊パッチにもデメリットもあります。それは汗をかきすぎると剥がれやすくなること。入浴・シャワー浴にも対応可能となっているものの、やはり剥がれやすくなるのは否めません。一度の入浴で剥がれることは滅多にありませんが、「防水フィルムでカバーしている」といった方もいるので、参考にされてみてはいかがでしょうか。

ピルのよくあるご質問

ピルに関するよくある質問についてご説明します。ご不明な点などございましたら、当クリニックまでお気軽にお問い合わせください。

ピルを服用することで太るのですか?
A.いいえ、いわゆる都市伝説です。ピルそのものには、基本的に体重増加の作用などは確認されていません。しかし、ピルを服用し性周期が整うことで、人によって生理前に起こりやすい食欲増進などの症状を感じる場合がありますので、ピルを服用すると太るというイメージが定着している可能性があります。
ピルの値段は通販で購入する方が安いのですか?
A.ピルは、基本的にはインターネット通販などでも購入することが可能です。しかし、海外製の安く販売されているピルは、偽物の可能性もあるため、希望する効果が得られず、重篤な副作用が生じる場合があります。ピルの服用を希望される患者様は、婦人科や専門クリニックにてご相談ください。また、ピルの費用を抑えたい患者様には、ジェネリック医薬品をご用意しているため、お気軽にお申し出ください。
低用量ピルを飲んでいるときは、妊娠しても気づかない場合がありますか?
A.低用量ピルを正しく服用し、激しい下痢・嘔吐などの症状がないのであれば、避妊効果が継続していると考えても良いでしょう。ただし、ピルの飲み忘れが多い場合は、休薬中に出血があったとしても、妊娠している可能性があります。また、ピルの避妊効果は100%ではないため、予定日から1〜2週間たっても生理が来ない場合は、一度クリニックを受診するようにしてください。

News

お知らせ

  • 2025/3/25

    エブラパッチ(避妊パッチ)が入荷いたしました。

  • 2024/3/18

    現在ミニピルのセラゼッタの在庫がなく、次回入荷時期は未定です。セラゼッタのジェネリック医薬品である「アザリア」は処方可能です。恐れ入りますが、ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

  • 2024/1/15

    医療法人元修会への法人化に伴い、当クリニックの医療機関コードは6520142に変更になりました。