妊娠初期に起こる出血と
生理の違いとは?
「生理が来たけど、なんだか量が少ない……」
「生理前の症状が長く続いている」
デリケートな話題だけに、なかなか人に話せないことも多い、妊娠や生理のお話。特に望まない妊娠をしてしまった方は、お一人で悩むことが多い傾向にあります。妊娠したかわからない状態の妊娠超初期に当たる時期は、不安でいっぱいですよね。そんな時期に出血したら?生理かもしれないし、不正出血かもしれません。ますます不安がつのります。
また、生理前のような症状が続いているのに、生理がこない……、とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。その症状、妊娠の初期症状かもしれません。実は、妊娠と生理前の諸症状は、とてもよく似ているのです。今回は、妊娠初期に起こる出血と生理の違いから、見分けがつきにくい妊娠初期症状と生理前症状について、くわしくご説明していきます。
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妊娠初期に出血?生理との違いは?
妊娠初期に出血というと、「流産するの!?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、妊娠初期に出血するのは、ごく自然な生理現象なのです。ここでは、妊娠初期の出血である「着床出血」や、生理の出血との違いなどについて解説します。
妊娠初期の出血はいつ起こるの?
「着床出血」とは?
妊娠初期に起こる出血に着床出血というものがあります。着床出血は病的なものでなく、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こります。この出血がいつ起こるかというと、妊娠4週目です。妊娠4週目というと生理予定日とほぼ同じであることから、生理の出血と区別がつきにくいというのが特徴です。
しかし、妊娠した方全てに、着床出血が起こるわけではありません。着床出血を起こす方は、およそ4人に1人よりも少ない確率であるとされています。パーセンテージで表すと25%よりも少ないのです。
妊娠初期の出血と生理は色や量、期間、
痛みが違う!
ピンク?茶色?
生理の経血と妊娠初期の出血の色の違い
妊娠初期の着床出血で出る血液の色は、人によってさまざまで、個人差が大きいです。帯下(おりもの)に血が混ざったようなピンク色と表現する方もいらっしゃれば、妊娠初期の出血が鮮血だったという方もいらっしゃいます。さらには、時間が経った血液の色を呈した、茶色の出血があったという方もいるほどです。生理で出る経血は、赤から暗赤色のことが多くなっています。着床出血と生理の血液の性状の違いは、生理では血の塊が出ることがあるのに対し、着床出血で血の塊が出ることはありません。
妊娠初期の出血は量が少なく、期間も
短い!生理との違いは?
妊娠初期の出血である着床出血は、生理の出血に比べると量が少なく、期間も短いのが特徴です。その期間には特に違いがあり、大体の目安にはなりますが、1~2日ほどから長くても3~4日程度です。これにも個人差が大きいのですが、生理並みかそれよりも量が多く、期間が同等から長い場合には、何らかの異常が起こっている可能性があります。お早めに、大宮駅前婦人科クリニックにご来院ください。
生理痛とはどう違うの?
妊娠初期の出血に伴う腹痛
妊娠初期の出血時に痛みがあるかというと、ほとんどの場合で、チクチクとしたお腹の奥の痛み程度と形容されています。個人差が大きい痛みの感じかたですが、生理痛のようにかなり痛むことは、まずありません。また、着床出血時には、腹痛のほかに腰のあたりが重苦しい・少し痛むという方も多いです。これも生理痛と似ている症状なので、妊娠初期の出血と生理を間違える方が多い要因となっています。
妊娠初期に出血が続く場合には…
妊娠初期に出血が続く場合は、注意が必要です。着床出血は期間が短いことをご説明しましたが、生理よりも長く、ダラダラと少量の出血が続くなどの症状がある場合には、必ず医師に相談してください。異所性妊娠(子宮外妊娠と呼ばれることもあります)や、初期流産などの可能性もあります。
妊娠初期症状と生理前の違い
では、妊娠初期症状と生理前症状には、どんな違いがあるのでしょうか?ここからは、それぞれの症状やその類似点について、くわしく解説します。
妊娠初期症状をチェックしよう
おりものが増える | まず、おりものの量が増えることが挙げられます。人によって異なりますが、おりものが水っぽくなり増えた、黄色っぽく色が変化して量が増えた、という方が多くいらっしゃいます。下着やおりものシートが、以前より汚れたと感じる方が多いです。 |
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強い眠気に襲われる | 妊娠によって女性ホルモンの分泌が起こり、ホルモンバランスが変化します。これによって、寝ても寝ても眠い、起き上がるのもツライというような、強い眠気に襲われることがあります。 |
37度台の微熱が続き、熱っぽく感じる | 妊娠すると通常よりも長く高温期が続きます。そのため、ほてりや熱っぽさ、体温が上がったまま下がらないと感じる方が多いのです。 |
生理よりも少量の出血がある | 着床出血による出血が起こる方がいます。しかし、これは必ず起こる症状ではなく、4人に1人の確率よりも低いです。 |
お腹の痛みや違和感がある | 着床出血の際に感じる、生理痛よりも軽い痛みを感じる方が多くなっています。これを腹部の違和感と捉える方も多いです。 |
胃のむかつき、吐き気があり、げっぷが増える | 妊娠によって胃腸の活動が低下して、胃のもたれやむかつき、吐き気が起こります。それに伴い、げっぷが増えることがあります。 |
胸が痛い・胸の張りがある | 妊娠初期は女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期です。そのため、胸がチクチク痛かったり、張る感じがしたりします。 |
身体のむくみが気になる | 妊娠すると女性ホルモンが多く分泌されます。むくみに関連するプロゲステロンも多く分泌されるため、いつもよりむくみを感じることが増えます。これにも個人差があり、顔に出やすい方や下半身に症状が出る方などまちまちです。 |
イライラや気分の落ち込み、不安感がある | イライラや不安感にもプロゲステロンが影響しています。このホルモンは、精神面に影響を及ぼし、不安感を増長させるとされています。それまで、なんということはなかったことでも、気に触ってイライラしたり、なんともいえない不安感が襲ってきたりします。 |
身体がだるく、気力がない | 身体がだるくてなにもできない……、というような症状も妊娠初期はよく起こりがちです。これも黄体ホルモンであるプロゲステロンの影響。決して無理はせず、休めるときにリラックスして休みましょう。 |
食欲がわかない・食欲が旺盛になる | 味覚・嗅覚ともに妊娠初期は大きく変化をきたす時期です。食欲が全くなくなる方もいれば、逆に食べたくて食べたくて仕方なくなるという方もいます。味覚・嗅覚が変化するということから、今まで平気だった匂いに敏感になり、気持ち悪くなってしまう方までいるほどです。 |
トイレに行くことが増える | トイレが近くなる「頻尿」も妊娠によって起こる症状の1つです。水分のとり過ぎはむくみを増長しますし、身体の冷えにもつながるので、注意してください。 |
めまいや立ちくらみがある | 妊娠初期は自律神経の乱れ、貧血、低血圧などの影響で、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。この症状が強い場合には、医師に相談することをおすすめします。大宮駅前婦人科クリニックにご来院ください。 |
生理予定日を1週間以上過ぎたのに 生理が来ない |
生理予定日を1週間以上過ぎても生理が来ない場合には、妊娠を疑います。基礎体温を記録している方であれば、高温期が16日以上続く場合に妊娠の可能性があります。 |
生理前の症状チェックリスト15個
心の症状
- ☐イライラする
- ☐急に悲しい気分になる・涙が出たりする
- ☐不安感が強く、うつ傾向になる
- ☐なにごとも億劫になり、やる気がなくなる
- ☐いつもはしないミスが増える
身体の症状
- ☐胸が張ってしまい、痛む
- ☐食欲が増し、体重が増加する
- ☐むくみがひどくなる
- ☐腹痛や下痢、または便秘になる
- ☐頭痛や関節痛がする
- ☐だるさや眠気がひどくなる
- ☐手足の冷えが気になる
- ☐朝早くに目が覚めてしまう
- ☐肌荒れが起こる
- ☐ニキビが増える
妊娠初期と生理の症状の類似点
こうして、妊娠初期の症状と生理前の症状を比べると、重なる項目が非常に多いことがわかります。
特に、
- ・胸の張り
- ・眠気・倦怠感
- ・腹痛や腹部の違和感
- ・イライラ感、不安感
- ・食欲の変化
などの症状は似通っているため、素人が自分なりの判断を下すのは、難しそうです。
生理と違うと思ったら…
着床出血があったり、生理前に起こる症状が似ていたりすることから、ご自身で妊娠の判断をすることは、難しいということがわかりました。これまでご説明してきた、妊娠初期症状と重なり、妊娠検査薬で陰性が出たとしても、素人が妊娠の判断を下すのは危険を伴います。それは、妊娠検査薬は確実ではなく、妊娠がわかったら早急に、医師の判断を仰ぐことが重要だからです。妊娠を望んでいる方も、予期せぬ妊娠の方も早めの受診がなによりも大切です。
特に望まぬ妊娠だった場合、受診をためらっているうちに、どんどん妊娠週数が進んでいきます。妊娠週数が進むと、人工妊娠中絶をするにもお身体への負担が増加します。さらには、人工妊娠中絶手術自体が不可能になる週数まで進んでしまうことがあるからです。
「生理と違う……」と思ったら、お早めに大宮駅前婦人科クリニックまでご来院ください。医師とスタッフが親身になって、患者様の身体と心に寄り添います。お気軽にご相談ください。
予期しない妊娠にお悩みの方へ
「生理予定日を過ぎたのに生理が来ない…」と、妊娠検査薬を使用したら陽性反応が。待望の妊娠ではなく、予期しない妊娠だった場合、驚き戸惑っている方も多いかと思います。出産するか、中絶手術をするかで、お一人で悩まれる方もいらっしゃいます。どのような選択をするとしても、まずは正確な妊娠週数を把握するために、婦人科の受診をおすすめします。
中絶手術ができる期間というのが法律で定められており、妊娠22週未満(21週6日まで)です。大宮駅前婦人科クリニックでは、お身体への負担が少ない妊娠12週未満(11週6日まで)の初期中絶手術を承っております。妊娠週数を確認したあとに出産することを選択された場合は、産科へ紹介状を用意することも可能です。お一人でお悩みの方は、当クリニックまでご相談ください。
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妊娠初期の出血や
症状に関するよくあるご質問
- 妊娠の疑いがありますが、少量出血しました。妊娠ですか?生理ですか?
- A.少量の出血があった場合、着床出血か生理かの判断をご自身で行うのは難しいです。だいたいの判断はできるかもしれませんが、確定診断をしてしまうのは危険が伴います。特に予期せぬ妊娠の場合、そのまま放置してしまうと、お身体に負担がかかってしまうだけでなく、中絶手術そのものが受けられない週数に至ることがあります。妊娠が疑われる場合には、お一人で悩むことはせずに、大宮駅前婦人科クリニックにご相談ください。医師とスタッフが一丸となって、患者様に寄り添った医療をご提供いたします。
提携院として新宿駅前婦人科クリニックもございますので、こちらもご利用下さい。
- 妊娠初期症状に当てはまります。妊娠しているでしょうか?
- A.生理予定日から1週間経っても生理が来ず、症状も当てはまることを考えると、妊娠の可能性が高いといえます。妊娠検査薬を用いて検査することも大事ですが、なるべくお早めに医療機関を受診することをおすすめします。大宮駅前婦人科クリニックにお気軽にご相談ください。
この記事の監修医師
髙橋 真(たかはし まこと)医師
- 福岡大学医学部 卒業(産婦人科専門医)
- 大宮駅前婦人科クリニック院長
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