ブライダルチェックの費用と内容
ブライダルチェックについて
「ブライダルチェックの検査って、どんな内容なの?」「結婚後だけど、ブライダルチェックを受けてみたい」
ブライダルチェックはご存じでも、どこで受けられて、なんの目的で行い、どんな項目の内容を検査して、いくら費用がかかるのか、はっきりとわからない方のほうが多いのではないでしょうか?
そこでここでは、ブライダルチェックについて、その概要から行う目的、内容、費用、よくあるご質問まで、わかりやすく解説します。
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ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックは、ライフステージのどこで受けても構いません。結婚後でも、結婚の予定がなくてもチェックは可能です。また、将来的に妊娠・出産を望む方が対象とされていますが、総合的な婦人科検診を含むさまざまな検査ができるので、多くの女性に受けてもらいたい検査となっています。
ブライダルチェックでは、妊娠や出産に影響を及ぼす病気がないか、赤ちゃんに感染する病気がないかなどをくわしく検査します。その検査内容は多岐にわたり、医療機関によってブライダルチェックのセット、コースメニューは異なります。大宮駅前婦人科クリニックでは、3つのブライダルチェックセットと豊富なオプション検査をご案内しております。患者様の目的に合わせて、検査項目の組み合わせをご自由に選んでいただき、ブライダルチェックをお受けいただけます。ぜひお気軽にご相談ください。
将来の妊娠や出産のための婦人科検診
婦人科系の疾患は特に「早期発見、早期治療」が大切です。結婚を機に健康診断を受けてもらうきっかけをつくり、「早期発見、早期治療」に結びつけるのが、ブライダルチェックを受ける一番のメリットです。しかし、結婚するしないにかかわらず、定期的に健康診断を受けていただくことがより大切です。
検査内容によっては、今後の不妊・流産などのリスクを軽減させることも期待できます。そのため、将来妊娠したいとお考えの女性には、一度は受けていただきたい検査です。また、妊娠し出産に臨まれる場合に、ウイルス感染による流産・早産、赤ちゃんへの母児感染、後遺症といった異常が起こらないか知るために、妊婦健診中にさまざまなウイルスの検査を行いますが、あらかじめ検査を済ませておくことで、予防接種を受けるなどの対策を取ることが可能なケースがあります。
不妊検査とは何が違うの?
ブライダルチェックは、"母体や胎児に悪影響を及ぼす感染症などの疾患がないか"、"妊娠や出産に際して妨げになるような不調や疾患がないか"を調べることを目的としています。
一方の不妊検査は、"妊娠をしにくくさせている根本的な原因の有無、その程度について調べる"ことが目的です。
一見、似通っている検査に見えますが、両者ではその目的が異なります。妊娠することを目的として不妊の原因を徹底的に調べるのであれば、不妊検査の方が有効であり、婦人科検診を含む身体のトータルチェックをするのであれば、ブライダルチェックの方が向いているといえるでしょう。
ブライダルチェックをカップルや男性が行う必要性
不妊の原因は、女性側だけの問題ではありません。
「WHOは、男性にのみ不妊原因があるカップルが24%、女性にのみ不妊原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明が11%と報告しています。」 引用:日本Men’s Health医学会:第1回コラム:意外に多い男性の不妊症について
この報告によると、不妊カップルのおよそ半数は、男性側に原因があるのです。将来、子どもが欲しいと思っているカップルは、妊活をする前にブライダルチェックを受けておくといいでしょう。
また、妊活のことだけでなく、結婚を考えている人やパートナーが変わった人も、ブライダルチェックを受けた方がいいといえます。ブライダルチェックには性感染症の検査が含まれています。相手のことを考えて、お互いが感染源にならないためにも、検査を受けておくといいでしょう。カップルやパートナーは、性感染症をうつし合う、ピンポン感染を起こす可能性があるからです。
大変恐れ入りますが、当クリニックでは男性のブライダルチェックは承っておりませんので、検査を希望される方は、不妊治療外来・泌尿器科・性病科・男性専門クリニックなど、お近くの医療機関を受診していただくようお願いします。
結婚前・結婚後?検査はいつするの?
ブライダルチェックという名称ですが、このヘルスチェックは結婚する・しないに関わらず、妊娠を望む全ての方に受けてもらいたい検査です。もちろん、結婚前でも結婚後でも、いつ受けなければならないという決まりはありません。ただし、すぐの妊娠を希望するという方は、なるべく早く受診してください。風しん・麻しんなどの抗体がない場合は、ワクチン接種をする必要がありますし、不妊につながる病気や異常がある方などは、治療に結びつかなければならないからです。(風しん・麻しんの抗体をつけるMRワクチンは「生ワクチン」の分類となるため、接種したあと2ヵ月間は避妊をお願いしております)
何か疑問点や不安等ありましたら、大宮駅前婦人科クリニックにご相談ください。プライバシーに配慮した環境の中、医師・スタッフが患者様に寄り添った医療を提供しております。
ブライダルチェックにかかる費用
当クリニックのブライダルチェックでは、検査項目を3つのグループにまとめています。また、ご希望によりオプションの検査もご用意しております。費用は診察料込み・税込み価格で下記の通りです。ブライダルチェックは自費診療のため、クレジットカードがご利用いただけます。
※なお、ブライダルチェックAセットは、検体集配の関係で、平日の18時半以降、土日の15時以降、祝祭日は終日お受けすることが出来かねます。
ブライダルチェック
ブライダルチェックA 内診・超音波検査 血液一般検査 尿検査 血清鉄・TIBC HbA1c 肝機能 腎機能 脂質 (LDL・HDL・中性脂肪) |
11,000円 |
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ブライダルチェックB 子宮頸部細胞診 HPV検査・梅毒 B型肝炎・C型肝炎 HIV感染症 クラミジア・淋病(性器・咽頭) 腟トリコモナス・マイコプラズマジェニタリウム |
19,800円 |
ブライダルチェックC 超音波検査 甲状腺機能検査 CA125 精子不動化抗体検査 AMH検査/卵巣予備機能検査 抗リン脂質抗体症候群検査 ホルモン検査 (FSH・LH・ エストラジオール・ プロゲステロン・ テストステロン・ プロラクチン) |
39,600円 |
ブライダルチェックオプション
①子宮頸部細胞診 | 3,300円 |
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②HPV遺伝子検査 | 7,700円※1 |
③トキソプラズマ抗体・ サイトメガロウイルス抗体・HTLV-1ウイルス |
6,600円 |
④精子不動化抗体 | 6,600円 |
⑤AMH検査/ 卵巣予備機能検査 |
7,700円 |
⑥風しんウイルス抗体・麻しんウイルス抗体・ 水痘・帯状疱疹ウイルス抗体 |
6,600円 |
⑦血液型(ABO・Rh) | 1,100円 |
⑧ホルモン検査 (LH・FSH・ エストラジオール・ プロゲステロン・ テストステロン) |
8,800円 |
⑨性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 8,800円 |
- ※1:HPV遺伝子検査は通常8,800円ですが、セットで受けていただく場合7,700円となります。
- 検査結果の郵送をご希望の方は診察時にお申し出ください。(別途送付料頂戴いたします)
- ※オプション検査のみご希望の場合は、別途診察料を頂戴します。
ブライダルチェックは
下記のような方におすすめです
お一人でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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01しばらく健康診断を受けていない
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02結婚を機に自分の体について調べておきたい
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03将来的に妊娠・出産を希望している
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04自然妊娠を希望して1年経過してしまった
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05妊娠出産に影響する病気の有無を確認したい
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06土日に行けるクリニックを探している
ブライダルチェックの内容一覧
検査内容は、医療機関によって違いはありますが、血液検査・性感染症検査・女性ホルモン分泌検査・内診と超音波検査をセットにして行われることが多いようです。大宮駅前婦人科クリニックでは、ブライダルチェックを3つのセットとご希望によりオプション追加して、患者様のニーズに合わせ、自由に組み合わせて行っております。では、それぞれのセットとオプション検査の内容について見ていきましょう。
一般健康診断項目をカバーするAセット
一般的な健康診断で行う項目に、経腟超音波検査を加えたのが、大宮駅前婦人科クリニックのブライダルチェックAセットです。超音波検査以外の検査は、採血による血液検査で行います。
超音波検査
腟に親指ほどの太さの超音波検査の機器(プローブ)を挿入し、子宮や卵巣の状態を確認する検査です。子宮の病気や卵巣の病気の有無を調べます。
貧血検査
貧血にはいくつか種類があり、もっとも多いのが「鉄欠乏性貧血」です。女性の場合は「過多月経」など、生理の経血量が多いために体内の鉄分が少なくなって起こります。立ちくらみ・疲れが取れない・息切れしやすいなどの症状がみられる方は注意が必要です。
糖尿病検査
糖尿病であることを知らずに妊娠してしまうと、胎児奇形や妊娠中の合併症などさまざまなリスクが起こる可能性があります。
肝機能検査
沈黙の臓器と例えられる肝臓は、異常や病気があっても初期には、痛みなど自覚症状がほとんど現れないことが特徴です。知らない間に肝臓の機能が少しずつ低下して、明確な症状が出たときには、すでに重症化していたということも少なくありません。
腎機能検査
自覚症状があまりない慢性腎臓病は、早期発見が大切です。慢性腎臓病とは、腎臓の働きが健康な人の60%以下まで低下する、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が長く続くことを指します。高血圧・糖尿病・コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)・肥満・メタボリックシンドロームの方、また家族に腎臓病の方がいらっしゃる場合には要注意です。さらに、心筋梗塞や脳卒中の重大な危険因子でもあります。
脂質検査
脂質異常症は、かつて高脂血症と呼ばれていた病気で、血液中のコレステロール値が異常になる病気です。原因は、体質や生活習慣のほかに、糖尿病や肥満、甲状腺機能の異常でも起こります。脂質異常症は症状が出ることはあまりありませんが、動脈硬化を引き起こすことから、狭心症・脳梗塞につながることもあります。また、コレステロールが胆汁に多く含まれるようになり胆石が起こることもあります。
性感染症や肝炎に特化したBセット
妊娠・出産時に感染しているとさまざまなリスクがある性感染症や肝炎の有無を調べるのが、大宮駅前婦人科クリニックのブライダルチェックBセットです。
肝炎ウイルス・梅毒・HIV感染症は、採血による血液検査で行い、クラミジア感染症・淋菌感染症(淋病)・トリコモナス腟炎は、腟分泌物の採取によって検査が行われます。
肝炎ウイルス
ウイルス性肝炎は、A、B、C、D、E型などの肝炎ウイルスによって起こる肝臓の病気です。中でもB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスは、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因になります。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、その働きが悪くなり、倦怠感・食欲不振・吐き気・黄疸(皮膚が黄色くなること)などの症状が現れることもありますが、全く症状が出ないことも珍しくありません。B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染経路は主に水平感染といって、感染者の血液が体の中に入ることです。また、垂直感染といって、母親が肝炎ウイルスに感染していると、出産のときに産道で血液を介して赤ちゃんに感染するケースもあります。
梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体(細菌)による感染が原因で起こる性感染症(性病)です。潜伏期間が長く、梅毒感染から3~6週間で、陰部といった感染部位に硬いしこりができます。このしこりは治療しなくても数週間で消えてしまうため、発症していることに気づかないケースが多いです。その後、1〜3ヵ月程度で手のひら・足の裏・陰部などに発疹ができ、発熱や倦怠感を伴う場合もあります。梅毒の治療方法は薬物療法で、ペニシリンなどの抗生物質で治すことができます。抗生物質がなかった時代は、梅毒の進行と共に脳や神経が侵され、死に至るケースも多く、不治の病というイメージがありました。梅毒は昔の病気だと思われがちですが、近年では若い女性を中心に感染者が増えています。
エイズ
エイズの原因となる感染症が、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症です。HIVに感染すると免疫力が徐々に弱くなり、早期に治療を開始しないと数年〜10年程度で、健康な人であれば問題にならないような病気(菌やウイルスによる)を発症します。この状態がエイズです。また、性感染症にかかっていると、HIVの感染率は数倍ほど増加すると考えられています。「死」につながるイメージのある病気ですが、近年では、適切な薬物治療によって日常生活を続けられるようになっています。
クラミジア感染症
クラミジア感染症は、とくに日本人女性に多い性感染症(性病)です。クラミジア・トラコマチスという細菌が原因で起こります。自覚症状はほとんどなく、発見しにくい病気です。クラミジア感染が長期間続くと、卵管が詰まってしまい不妊の原因となったり、腹部の中へ広がって腹膜炎を起こしたりして、子宮外妊娠や不妊などの原因になる可能性があります。また、赤ちゃんが感染すると、肺炎・咽頭炎・結膜炎を引き起こす場合があり注意が必要です。
淋病
淋菌感染症(淋病)は、淋菌(Neisseria gonorrheae)が原因で発症する性感染症です。自覚症状がない場合もありますが、進行すると不正出血や下腹部痛が起こり、不妊につながる可能性もあります。そのため、早期発見、早期治療が必要です。クラミジア感染症と同時感染するケースが多いため、クラミジア検査とあわせて淋病検査をすることが推奨されています。
トリコモナス腟炎
トリコモナス腟炎は、腟トリコモナス原虫という寄生虫が原因で起こる性感染症です。性行為以外にも、下着やタオル、浴槽や便器の共有などで感染するケースもあり、性行為の経験がない小児への感染あります。女性がトリコモナスに感染した場合は、泡状で悪臭の強いおりものや、腟・外陰部の強いかゆみ・痛みなどが現れます。しかし、約20%の女性には症状が現れないため、感染に気付かないケースがあり、注意が必要です。トリコモナスも他の性感染症と同様に、放置しても自然治癒することがないため、放置してしまうと不妊や流産の原因になります。
子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)
子宮頸がん検査とは、子宮頸がんを発見するための検査です。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染に関連しており、性交経験のある20歳以上の女性すべてに検査が推奨されています。子宮頸がんは進行が比較的遅いため、日本医師会では2年に1回の検査を勧めていますが、毎年受けても問題ありません。近年では多くの方が早期発見の重要性を理解し、毎年検査をされています。
HPV遺伝子検査
HPV遺伝子検査は、がんのリスクが高い「高リスク型HPV」に感染しているかどうかを判定するための検査です。性交経験のある女性は、一生のうちに一度はHPVに感染する可能性が高く、このウイルスには性行為を通じて感染します。他の性感染症とは異なり、コンドームの使用でも十分な予防が難しいことがあります。HPV遺伝子検査は、子宮頸がん検査と同じ方法で行われるため、子宮頸がん検査と同時に受けるのがおすすめです。
妊娠・出産に影響するリスク検査のCセット
妊娠・出産に影響のあるリスク因子を検査することを目的として行うのが、大宮駅前婦人科クリニックのブライダルチェックCセットです。これまでご紹介したAセット・Bセットではカバーしていない検査項目があり、当クリニックでも人気のあるセットとなっています。
一般的な健康診断で調べることがほとんどない内容になっているので、妊娠・出産に向けて受けておきたい大切な検査といえるでしょう。
超音波検査
腟に親指ほどの太さの超音波検査の機器(プローブ)を挿入し、子宮や卵巣の状態を確認する検査です。子宮の病気や卵巣の病気の有無を調べます。
甲状腺機能検査
甲状腺機能の異常は特に女性に多くみられ、バセドウ病・橋本病などの疾患は、月経(生理)に異常をきたす可能性があります。妊娠前に甲状腺機能の異常の有無を確認することが大切です。近年の研究で、甲状腺ホルモンは胎盤を通じて胎児の発育に影響している可能性があるとされています。
CA125
CA125は腫瘍マーカーの一つ、がんの検査として知られていますが、子宮内膜症の活動性を知るための検査としても有効です。子宮内膜症が悪化すると、CA125は高い値を示します。
精子不動化抗体検査
抗精子抗体(ASA)は、頸管粘液や腟・子宮、卵管の中に現れることがある抗体です。この抗体をもっている女性の場合、性行為で精子が腟内に入っても、抗体が精子表面に結合し、精子の運動を止めてしまいます。このことが不妊の原因となるのです。
AMH検査/卵巣予備機能検査
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。血液中のAMH値によって、卵巣の予備能(卵巣内にある卵子の数の目安)がどのくらいあるのかわかります。不妊症治療の分野で近年話題になり、注目されている検査です。
抗リン脂質抗体症候群検査
抗リン脂質抗体症候群は自己免疫疾患の一つで、血液が固まりやすくなり動脈血栓や静脈血栓を繰り返す病気です。習慣性流産の原因としても知られています。
ホルモン検査
FSH・LH・エストラジオール・
プロゲステロン・テストステロン・プロラクチン
- ■FSH:下垂体から分泌されるホルモンであるFSH(卵胞刺激ホルモン)の値をチェックする検査です。脳下垂体や性腺機能の異常の有無がわかります。
- ■LH:LH(黄体形成ホルモン)も下垂体から分泌されるホルモンです。このホルモン値で排卵時期を予測できます。生理不順や不妊の原因になる多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん/PCOS)の診断にFSHとLHの検査が有効です。
- ■エストラジオール:卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)を構成する代表的な成分であるエストラジオール。エストラジオールを測定することで、卵巣機能の状態や更年期・閉経の可能性などが判明します。
- ■プロゲステロン:卵巣から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠には欠かせないホルモンです。プロゲステロンが十分に分泌されていないと、不妊の原因となる黄体機能不全の状態だということがわかります。
- ■テストステロン:副腎から分泌されるテストステロンは、男性ホルモンとして知られていますが、女性でも分泌されているホルモンです。多嚢胞性卵巣症候群のケースでは、男性ホルモンの過剰な分泌によって、高アンドロゲン血症となり、重篤な排卵障害の原因となる可能性が高いです。
- ■プロラクチン:脳下垂体から分泌されるプロラクチンは、乳汁分泌を促すホルモンとして知られています。このホルモンが、出産後や授乳時でないときに多量に分泌されていると、月経不順や黄体機能不全、流産の原因になるとされているため、注意が必要です。
ブライダルチェックのオプション検査内容
大宮駅前婦人科クリニックでは、上記A・B・Cセットに追加で付けるオプション検査も豊富にあります。患者様の目的やご要望に合わせて、選ぶことが可能です。
どの検査を受けたら良いのかわからないという方も、患者様のご要望から、もっとも適した検査項目をご提案いたしますので、問診時や診察時にお気軽にご相談ください。
子宮頸部細胞診
子宮頚部細胞診は、子宮の入り口(子宮頚部)付近を検査用のブラシや綿棒で優しくこすり、表面の細胞をごく少量採取して行う検査で、子宮頸がんの有無を調べるために行います。検査時間も短く、個人差はありますが、痛みもほとんどありません。
トキソプラズマ抗体
サイトメガロウイルス抗体
HTLV-1ウイルス
- ■トキソプラズマ抗体:妊娠中に初めてトキソプラズマ症にかかると、流産や早産の原因になったり、胎盤から胎児へ感染し、胎児の脳の異常や視力障害、精神運動機能障害などを起こしたりすることがあります。トキソプラズマには予防するワクチンは無いので、抗体の有無を予め調べることが大切です。もし、抗体がない場合は日ごろから生肉を食べないようにしたり、生肉や土のついた野菜を扱った後は包丁やまな板をきれいに洗ったりするなど、感染に気を付ける必要があります。
- ■サイトメガロウイルス抗体:サイトメガロウイルスを持っている状態で妊娠すると、10%の確率で胎児の発育遅延・早産・小頭症・神経障害・黄疸・目の異常などを引き起こします。
- ■HTLV-1ウイルス:このウイルスは、「成人T細胞白血病(ALT)」を発症することがあり母乳を介して感染します。母乳からの感染のほか、性行為でも感染する恐れがあり、一度感染するとウイルスは消えません。ワクチンがないため、抗体を調べて陽性の場合には、母乳を与えないなどの予防が必要です。
精子不動化抗体
抗精子抗体(ASA)をもっている女性の場合、性行為で精子が腟内に入っても、抗体が精子表面に結合し、精子の運動を止めてしまいます。このことが不妊の原因となるのです。
AMH検査/抗ミュラー管ホルモン
血液中のAMH(抗ミュラー管ホルモン)の値によって、卵巣の予備能(卵巣内にある卵子の数の目安)がどのくらいあるのかわかります。
風しんウイルス抗体
麻しんウイルス抗体
水痘・帯状疱疹ウイルス抗体
- ■風しん:妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児に感染し、心臓奇形・発達障害・聴力障害・白内障などの先天異常を引き起こす可能性があります。風疹の免疫がない場合には、妊娠していない時期にワクチンを接種します。ワクチン接種後は2ヵ月間の避妊が必要です。
- ■麻しん:妊娠中に麻しんにかかると、流産や早産を起こす可能性も否定できません。麻しんの免疫がない場合には、妊娠していない時期にワクチンを接種することで、免疫を獲得できます。ワクチン接種後は2ヵ月間の避妊が必要です。
- ■水痘・帯状疱疹:水痘(水ぼうそう)は、大人になって発症すると重症化しやすいです。また、妊娠中に水ぼうそうにかかると、肺炎などの合併症が起こりやすくなるだけでなく、妊娠中期では、胎児に感染し、皮膚の異常・神経障害・目や手足や指に異常が起こることがあります。また出産5日前から出産後2日ごろに母親が感染した場合、母体の免疫が胎児へ移行しないため、出生後新生児水痘にかかり、重篤な状態になりやすいため注意が必要です。平成26年から予防接種が定期化されましたが、抗体を持っていない場合には妊娠する前にワクチンを接種しましょう。
血液型(ABO・Rh)
ABOやRhの型を調べるのには、重要な意味があります。母体と赤ちゃんの血液型の組み合わせ次第では、赤ちゃんの赤血球が壊される溶血が起こったり、黄疸が現れたりするなどの悪影響が及ぶケースがあるからです。また、出産時に出血量が多くなり、輸血をしなければならない事態に陥ることもあるため、血液型のくわしい情報を知っておく必要があります。
ホルモン検査
LH・FSH・エストラジオール・
プロゲステロン・テストステロン
- ■LH:LH(黄体形成ホルモン)の値で排卵時期を予測できます。生理不順や不妊の原因になる多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん/PCOS)の診断にFSHとLHの検査が有効です。
- ■FSH:脳下垂体や性腺機能の異常の有無がわかります。
- ■エストラジオール:エストラジオールを測定することで、卵巣機能の状態や更年期・閉経の可能性などがわかります。
- ■プロゲステロン:プロゲステロンが十分に分泌されていないと、不妊の原因となる黄体機能不全の状態だということがわかります。
- ■テストステロン:多嚢胞性卵巣症候群のケースでは、男性ホルモンの過剰な分泌によって、高アンドロゲン血症となり、重篤な排卵障害の原因となる可能性が高いです。
性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ
- ■性器マイコプラズマ:性器マイコプラズマは、腟に感染するとおりものの異常や軽いかゆみや違和感があったりします。しかし、無症状のまま経過してしまうことも多いので要注意です。放置すると炎症がひどくなり、不妊症の原因になります。
- ■性器ウレアプラズマ:ウレアプラズマが外陰部に感染を起こすと、おりものの異常や外陰部のかゆみや違和感、排尿痛を起こしたりすることがあります。しかし、無症状のまま放置してしまうことが多いです。この菌は、母子感染する可能性があります。
基礎体温とブライダルチェック
基礎体温を測ると、実にさまざまなことがわかります。女性の身体のリズムを知る上で、大変意味のある数値でありグラフであるといえるでしょう。基礎体温の測定は、少し面倒だと思われる方もいらっしゃるでしょうが、ご自分でできる健康チェックとして捉えれば、それほど難しいものではありません。ぜひ、この機会に基礎体温測定を始めてみてはいかがでしょうか?
生理のリズムをセルフチェック
基礎体温とは、睡眠中など、必要最低限のエネルギーを使っている状態の体温のことです。目覚めてすぐに体温を測ることで、基礎体温がわかります。測定には、基礎体温を測るための専用体温計である「婦人用体温計」を使用しましょう。婦人用体温計は、一般的な体温計よりも細かい値まで測定が可能で、小数第2位まで表示できます。例)35.68℃
基礎体温からは、月経周期や排卵の有無、妊娠しやすい時期などを予測することが可能です。基礎体温表をお持ちいただくことで、身体のリズムを把握でき、妊娠を希望されている場合には、効果的な性行為のタイミングなどのアドバイスもできます。もちろん、ブライダルチェック自体は、基礎体温をつけていなくてもお受けいただけますが、当クリニックではブライダルチェックを通じて、患者様がご自身のお身体について理解を深めていただければと考えております。
埼玉でブライダルチェックを
検討している方は
病気で何か症状がある場合の受診や、日程が決められている健康診断などは、予定を伸ばすことなく医療機関を訪れることができます。しかし、何も症状がなく、元気な状態で受けるブライダルチェックは、予定を先延ばしてしまいがちに……、という方が多いかもしれません。受診のタイミングは特に決まりはありませんが、今が良い機会と考えてもいいのではないでしょうか?
女性の健康を考えブライダルチェックに重きを置く、大宮駅前婦人科クリニックでは、ご紹介したブライダルチェックの3つのセットと、目的に応じて追加できる豊富なオプション検査をご用意しております。ブライダルチェックに限らず、女性特有のお悩みやご不安に対し、患者様に寄り添い「このクリニックに来て良かった」と言っていただけるような、質の高い医療をご提案しております。ブライダルチェック・婦人科のお悩みは、ぜひ大宮駅前婦人科クリニックにご相談ください。
ブライダルチェックに関する
よくあるご質問
- ブライダルチェックを受けるのはいつが良いですか?
- A.ブライダルチェックを受けるタイミングに、特に決まりはありません。しかし、将来的に妊娠を希望されている場合は、早めに受けていただく方が良いでしょう。ブライダルチェックで、妊娠・出産に影響する病気や異常を発見できれば、治療を早期に開始することができ、不妊のリスクなども軽減させることが見込まれるからです。
- 男性でもブライダルチェックを受けることはできますか?
- A.大宮駅前婦人科クリニックでは、恐れ入りますが男性のブライダルチェックは承っておりません。しかし、一般的に泌尿器科や不妊治療を行なっているクリニックでは受けていただくことが可能です。男性の検査内容は、性感染症検査・精液の検査を行い、妊娠能力などを確認します。妊娠をご希望の場合は、カップルが同じタイミングでブライダルチェックを受けると良いでしょう。
- ブライダルチェックを受ける前の注意点はありますか?
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A.ブライダルチェック前の注意点は下記の通りです。
- ・生理中の検査は避けてください(正確な検査結果が得られない可能性があるため)
- ・採血が必要なため、肘を出しやすい服装でご来院ください
- ・内診台での検査があるため、脱ぎ着しやすい服装でご来院ください
- 薬を飲んでるときでも、ブライダルチェックを受けて良いですか?
- A.はい。大宮駅前婦人科クリニックでは服用している薬があっても、ブライダルチェックは基本的にはお受けいただけます。しかし、念のため、一度診察をした上で、医師が判断いたします。また、お薬を服用中の方は、お薬手帳をお持ちください。
- 検査結果を電話で聞いてもいいですか?
- A.大宮駅前婦人科クリニックでは、個人情報保護の観点から、お電話で検査結果をお伝えすることはできません。ご本人様にご来院いただき、検査結果をお伝えさせていただきます。または、郵送で結果をお送りすることができますので、受付へご相談ください。※郵送の場合は、別途郵送料を頂戴いたします。
- 妊活前に検査を考えています。オプション検査は何がおすすめですか?
- A.特に妊娠を視野に入れてブライダルチェックを受ける方の場合は、ホルモン検査・抗精子抗体検査・AMH検査(卵巣予備能検査)がおすすめです。どの検査も重要なことに変わりはありませんが、この3つの検査は、特に不妊症や月経異常などを判断するのに有効とされています。疑問やご不安等ありましたら、大宮駅前婦人科クリニックまでご相談ください。
News
お知らせ
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2024/3/25
エブラパッチ(避妊パッチ)が入荷いたしました。